あがり症の催眠療法
あがり症の克服に催眠療法が行われています。催眠療法と言えば、精神的なトラウマを抱えた方や心の病と治すための治療法として、TVや映画の世界でもリクライニングソファーに座った患者の側でカウンセラーが話しかけたり、メモを取ったりする治療風景を見かける事がありますよね。
催眠療法は、あがり症の治療を受ける患者を催眠状態にして潜在意識に暗示を与え、治療する方法です。
催眠術師が人を意のままに操る催眠術とは違い、医学的に確立した治療法で、治療は催眠療法士が取り仕切ります。
楽な姿勢が取れるソファに座り、あがり症に効く呼吸法や筋肉弛緩法を行いながら気持ちをリラックスさせ、徐々に催眠状態に導きます。
催眠状態とは、身体と意識は休止していますが、心の奥底にある潜在意識が活動して状態を指します。半分眠り、半分は覚醒した状態で、催眠状態が深くなると暗示に掛かりやすいとされます。
あがり症では催眠状態で「人前であがらない」と暗示を掛け、たくさんの人から注目された中でも興奮しないようにしていくのです。
あがり症の原因が心理的な場合や、思い込みによって起こる方には催眠療法は効果的とされます。暗示によって意識を変えて克服していく方法であり、薬物療法などでは効果がみられない時に行ってみるのも良いでしょう。